「ごめん、俺が悪い」
「君は悪くないよ」
「全部俺のせいだから」
そうやって何度も謝ってくれる彼は、
一見すごく優しく見える。
責めないし、怒らないし、
いつも自分を悪者にしてくれる。
でも、その“優しさ”、
本当に優しさなのかなって思った夜があった。
優しいのに、なぜか苦しい
彼は本当に優しい人。
声もやわらかいし、怒鳴ったりもしない。
なにか揉めても
「俺が悪いから」
「君は何も悪くない」
ってすぐに言う。
そのたびに、
「こんなに優しい人いないよな」って思ってた。
でも同時に、
心のどこかがずっと引っかかってた。
だって——
問題は何も解決してないから。
謝るけど、何も変わらない
ドタキャンしても
「俺が悪い」
会えなくても
「全部俺のせい」
寂しいって言っても
「ごめんな、ほんとに悪い」
謝ってくれる。
でも、行動は変わらない。
そして最後にこう言う。
「でも好きなんだよ」
「失いたくない」
「でも家庭は捨てられない」
……それ、優しさじゃなくて
“都合のいい保険”なんだって、
やっと気づいた。
自分を悪者にする人のずるさ
「俺が悪い」って言う人は、
一見誠実に見える。
でも本当はずるい。
なぜなら、
自分を責めることで話を終わらせてるから。
こちらが怒れない空気になる
責めたらこっちが冷たい人みたいになる
そして結局、
状況は何も変わらないまま
関係だけが続いていく。
本気の人は、
「俺が悪い」だけで終わらせない。
どうすれば傷つけないか
どうすれば一緒にいられるか
そこまで考えて、行動を変える。
「優しい人」じゃなくて「決断できない人」
彼は優しい人だった。
でもそれ以上に、
・嫌われたくない人
・責任を取りたくない人
・どっちも失いたくない人
だったんだと思う。
「君は悪くない」って言いながら
本当に守るべき選択はしてくれない。
それってもう、優しさじゃない。
ただの“傷つけ方が静かなだけの人”。
本当に優しい人は
本当に優しい人は、
言葉より先に行動が変わる。
謝るだけじゃなくて
環境を変えようとする。
曖昧なまま繋ぎ止めたりしない。
「好き」って言葉で縛ったりしない
もし今、
「俺が悪い」が口ぐせの人を好きなら
その優しさが
自分を幸せにしてるかどうか
一度だけ、ちゃんと考えてみてほしい。
優しい言葉に守られてるんじゃなくて
優しい言葉で“動けなくされてないか”を。
恋は、謝罪の回数じゃなくて
覚悟の深さで決まるから。


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